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次回の研究会

2020年9月12日(土)17時~
会場:zoom

テーマ:「江戸の怪談サロン」
発表者:門脇大


受講は無料です。
受講を希望の方は前日までに100mono@infoseek.jp(百物語の館 事務局)までご連絡下さい。

※次回より怪文研のお知らせはリニューアルしたホームページで行うことになりました。詳細は最新記事をご覧ください。

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人面瘡の怪異と題して、谷崎潤一郎「人面疽」(『新小説』1918・7)を中心に「人面瘡」の表象を考察した。
まず、浅井了意『伽婢子』をはじめとする人面瘡を描いた物語(伝承・小説・映画・マンガなど)の内容と視覚像のインパクトを総覧した。次に、谷崎の「人面疽」を読みながら、谷崎が1920年前後に映画制作に関係したという事実と、「人面疽」の映画化が企画されたことを当時の資料から確認した。
人面瘡には、良心の呵責(落語「人面瘡」)や奇病(白井智之『さよなら人面瘡』)など、様々な原因がある。なかでも、何代かにわたる祟りといった因果(馬琴)から心的外傷による解離性同一性障害(OVA『ブラックジャック』)へという変遷に、「他者との開かれた関係性」から「個人の閉じた内面」へという怪異の説明様式の変化を見て取ることができ、谷崎独自の「自身の内に制御不能な存在が発生する恐怖」という主題や映像化への志向性と「人面瘡」との関連が明確になった。

報告者:西野厚志
会場:京都精華大学C-201 18:30より
第26回怪文研2017年2月14日(火曜日)

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