×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
![[PR]](http://bfile.shinobi.jp/6224/cci.gif)
破約―─後妻打ち
小泉八雲「破約」を検討した。当該話は、ある武士が死の直前の妻と交わした「後妻をもらわない」という約束を破ったために、亡妻が後妻をとり殺す、という話である。典型的な「後妻打ち」の話といえる。このような話柄は江戸怪談をはじめ、現代怪談でもよく目にするものである。今回は、『諸国百物語』(1677年刊)巻2の9「豊後の国何がしの女房、死骸を漆にて塗りたる事」と読み比べることにより、八雲怪談と近世怪談の怖さの質の異同を議論した。また、「音の怪談」としての怖さ、「再話文学」としてのおもしろさ、「恥」の概念によって喚起される恐怖、等々の多岐にわたる観点から怪異文芸を検討した。
報告者:門脇大
会場:京都精華大学C-208 18:30より
