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次回の研究会

2020年9月12日(土)17時~
会場:zoom

テーマ:「江戸の怪談サロン」
発表者:門脇大


受講は無料です。
受講を希望の方は前日までに100mono@infoseek.jp(百物語の館 事務局)までご連絡下さい。

※次回より怪文研のお知らせはリニューアルしたホームページで行うことになりました。詳細は最新記事をご覧ください。

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怪談文芸研究会とは、日本の古典怪談文芸を蒐集・研究することを目的とした会です。
毎回テーマを決めて、調べてきた作品について作成したレジュメを持ち寄り、発表と意見交換を行っています。
頻度はだいたい月に一度を目安にしています。

今までは百物語の館の事務所「四条蛇庵」にて開催していたのですが、
昨今の状況の兼ね合いで、zoomでの開催に変更になりました。

受講はどなたでも参加可で、完全無料です。
オフ画面で聞く専門でも構いませんし、
積極的に意見交換に参加いただくのも大歓迎です。

※重要なお知らせ※
百物語の館の公演情報と、怪談文芸研究会の情報ページを統合し、ホームページをリニューアルいたしました。
次回以降のお知らせは新しいホームページで行います。
お手数をお掛け致しますが、ブックマークの変更等よろしくお願いいたします。

新しいホームページはこちら


※この記事は常にトップに表示されるよう設定しています。
怪談文芸研究会とは
後ほど更新します。
第53回怪文研2020年4月11日(土)
後ほど更新します。
第52回怪文研2019年12月21日(土)
『奇異雑談集』巻一の四「古堂の天井に女を磔にかけをく事」に関して、類話関係にある『宿直草』巻二の五、『諸国百物語』巻二の五と比較しながら検証した。『奇異雑談集』においては、「女人の執心悪業」がテーマとなっており、他とは異なる特色が認められた。
また、『奇異雑談集』の「人が生きながら馬になる話」2話を検証した。中国説話を想定させる話と、仏教唱導を強く意識した話を検証することで、当該作品の「雑談」の意義を吟味した。


報告者:門脇 大
会場:四条蛇庵 16:00より
第51回怪文研2019年11月16日(土)
 近世初期怪談を中心とした「異類の子」の話を検証した。
まず着目したのは、『奇異雑談集』巻二の五に収まるエイと子をなす話である。
異類婚姻譚のうちでも珍しいエイとの交合であり、沖縄を中心とした南方の説話との比較を行った。
なお、エイとの交合は18世紀中期の春画、勝川春英『御覧男女姿』に描かれており、併せて検討した。
その他、近世初期怪談の『宿直草』巻四の十五、巻四の十七に描かれた狐・蛇との異類婚姻譚や、『奇異雑談集』巻二の六の鬼子を産む話などを検証した。


報告者:門脇 大
会場:四条蛇庵 17:00より
第50回怪文研2019年10月22日(火・祝)
江戸の狐怪談+これまでの補足~最近の本から
今回は江戸の狐怪談と、これまでの怪談文芸研究会で検証した怪談の補足の2部構成で行った。 まず、江戸の狐怪談のうち、特に、狐が人の子を産む話をとりあげた。 江戸時代の怪談・随筆類の中には、狐にまつわる話が数多い。その中でも、中世以来の「信太妻」説話に類する狐が人の子を産む話は目を引く。『信濃奇談』上の九「狐」や『遠山奇談後編』二の十五「新屋村物ぐさ太郎の事」といった地方奇談、曲亭馬琴等による『兎園小説』六の六「狐孫右衛門が事」や、『百家琦行伝』三の六「栗山覚左衛門」に認められる類話を検証した。さらに、弁惑物の1つ『古今弁惑実物語』巻之四の一巻の「畜類人と契り男子を生事」の検証を通して、江戸における狐が人の子を産む話の展開を議論した。 第二部として、これまでの怪談の補足として、最近刊行された本から数話を検証した。 『ほぼ日の怪談。』(二〇一八年)三十三「車に乗せてしまいました」は、「タクシー幽霊」の現代版である。また、『ほぼ日の怪談。』九十七「覚えのある手の感触」は、平仮名本『因果物語』一の十六「夫の亡霊妻の病を療治しける事」に認められる「指の曲がり」によって幽霊の正体を判別するという、やや変わった話である。これらを俎上にのせた議論を行うことによって、現代怪談に関する考察を行った。

報告者:門脇 大
会場:四条蛇庵 16:00より
第49回怪文研2019年7月20日(土)
後ほど更新します。
第48回怪文研2019年6月23日(日)
後ほど更新します
第47怪文研2019年5月25日(土)
韓国の恐怖映画『月下の共同墓地』から見る女性鬼神の視覚表象―日本の幽霊との比較を手がかりに― (1)
韓国の鬼神(女性幽霊)は、古くから様々な説話や怪談に登場していたものの、視覚的に描かれたのは植民地時代になってからのことであった。そこには日本の幽霊の影響が見られると考えられており、先行研究では新聞の挿絵などの影響が指摘されている。本報告では、これまで注目されてこなかった歌舞伎などの舞台芸術の影響について考察した。
1890年代から1900年代初頭の朝鮮では、 仁川、京城、釜山、元山、平壌などの日本人劇場で日本の伝統劇である歌舞伎、狂言、浄瑠璃が多く上演されていたことが確認できる。 例えば、釜山では1906年に松井座、幸座を中心に、京城では1907年から本町座、坂本座、歌舞伎座、壽座、京城座を中心に歌舞伎や浄瑠璃から新派に至るまで多様なレパートリーで上演された 。その中には怪談も多く見られ、例えば1921年8月15日に狂言「四谷怪談」が浪花座で、1922年8月14日に歌舞伎「怪談牡丹灯籠」が京城劇場で上演されていることが確認できる 。  
その後、これらの劇場では活動写真(映画)も上映されており、そこにも多くの怪談映画が見られる。当時の新聞である『朝鮮時報』と『釜山日報』の広告欄から、『四谷怪談』、『牡丹灯籠』、『番町皿屋敷』など歌舞伎としても人気があった怪談が映画化され、朝鮮でも多く上映されていたことがわかる。
さらに、植民地時代以後の日本の大衆文化が禁じられていた時期にも、日本の怪談コンテンツは韓国に影響を与え続けている。国際映画祭などで映画関係者が日本の映画に触れて影響を受ける場合もあると思われるが、主な経路は海賊版コンテンツと考えられる。韓国では50年代末からテレビ放送が開始されたもののコンテンツが乏しく、釜山を含む南海岸当周辺ではアンテナを設置し日本のNHKやNBC(長崎放送局)のテレビ番組を視聴することが多かったが、そのコンテンツのなかには新東宝など日本の怪談映画も含まれており、これらは韓国の怪談映画やドラマの製作者にも大きく影響していたと考えられる(現在は仮説の段階であり、具体的な検証は今後の課題としたい)。
そして、韓国の典型的な鬼神の姿が見られる1967年の映画『月下の共同墓地』の鬼神を検討した。鬼神は墓が割れて出てきて復讐に向かう。「ヒュードロドロ」という音と煙とともに登場し、足下は見えない。長い黒髪に手の甲を見せている。牙を出し、口元には血が付いている場合もある。逆さまに登場したり井戸から出てきたり、子供を抱いて姑獲鳥のような姿で現れたりする。このように、韓国の鬼神の視覚イメージは、植民地時代から日本の怪談歌舞伎から怪談映画の影響を受けて形成されており、60年代の段階ではほぼ同じ特徴を持った鬼神(幽霊)像が定着していたと考えられる。



報告者:パク・ミギョン
会場:四条蛇庵 16:00より
第46回怪文研2019年4月13日(土)
江戸時代の京都怪談を歩く
江戸怪談の呼称から京都怪談を思い浮かべるのは難しいかも知れない。しかし近世を通して刊行された百物語シリーズや伽婢子とその模倣作には、京都の寺社や街中に起きた妖怪、幽霊の物語が散見している。
今回は河原ののっぺら坊(新説百物語),絵馬の怪談(伽婢子),疫神を乗せた船頭(万世百物語),近世版宇治の橋姫(伽婢子)を取り上げて、江戸時代の京都に流布した民間信仰や風土と怪談のかかわるを考えた。
なお、報告者は、以上を含めた30話をとりあげた『京都怪談巡礼』を6月に淡交社より刊行の予定。今回はその一部を報告した。
報告者:堤蛇彦
会場:四条蛇庵 16:00より
第45回怪文研2019年2月24日(日)
幸いをもたらす怪談
近世怪談に認められる「幸いをもたらす怪談」をいくつか検証した。
怪談と幸いとは、一見すると相反するように感じられるかもしれない。
しかし、怪談や百物語は、恐怖をもたらすとともに、ときに祝祭性をともなう場合もある。
今回は、『諸国新百物語』巻の二「祈るに誠あり福の神 付り 心の白鼡」などに認められる「福鼠」の話を検討した。
また、『諸国百物語』巻五の二十「百物語をして富貴になりたる事」、『御伽百物語』巻六の五「黄金の精 並 百ものがたり果てて宝を得し事」、『太平百物語』巻五の四「百物語をして立身せし事」といった、百物語によって福を得る話を検討した。
上記に加えて、幸いをもたらす怪談を数話とりあげて検証した。
これらの話を俎上にのせて議論することによって、個別の話はもとより、幸いをもたらす怪談という、通常とは異なる角度から怪談を検証した。


報告者:門脇大
会場:四条蛇庵 16:00より
第44回怪文研2019年1月27日(日)
死霊解脱物語を読んでみよう

後に更新します
報告者:北城伸子
会場:四条蛇庵 16:00より
第43回怪文研2018年12月23日(日)
南北作品と口碑のあいだ
鶴屋南北の東海道四谷怪談をめぐって、怪談話の源流となったお岩貞女伝説と鬼女伝説を近世の在地資料や模文画今怪談などから検証した。また、南北当時の四谷の風土、、地理、民俗に照らした怪談話発生の背景を考えた。お岩の入水と遺体漂着の口碑は、鮫ヶ橋周辺の低湿地帯ならびに湯灌場の妙行寺の宗教活動から説明可能である。


報告者:堤蛇彦
会場:四条蛇庵 16:00より
第42回怪文研2018年11月17日(土曜日)
江戸の怪談集や随筆に記される化物屋敷にまつわる話を検証した。
まず、現在最も知られているであろう化物屋敷、『稲生物怪録』の話を筆録した『耳袋』巻5の1話を検証した。広島三好の伝承が江戸に伝播してゆくことに関して議論した。
次に、岡西惟中『一時随筆』、『諸国百物語』に収められる播州の化物屋敷に関する話を取り上げた。化物と対話することによって富を得る話もあり、化物屋敷にまつわる怪談の意義について検討した。
上記の他に、『太平百物語』、『梅翁随筆』、『閑散余録』に収録される話を検討した。
江戸の化物屋敷に関して、在地伝承や演劇、銭神などの角度から様々な議論を行った。


報告者:門脇大
会場:四条蛇庵 16:00より
第41回怪文研2018年10月14日(日曜日)
蔵にまつわる怪談の研究は文学でも民俗でも実はあまり開拓されておらず、近世の百物語に見える蔵から現代怪談の蔵を通史的に拾いながら整理することで、蔵の怪異観が経済史的発展、イエ観変遷、文明開花と密接に絡み合うことを議論しました。


報告者:井上ネクティ
会場:四条蛇庵 16:00より
第40回怪文研2018年9月22日(土曜日)