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幽霊画にまつわる由来書を取り上げ仏教寺院所蔵の幽霊画の意味について考える。
今回は金沢市鶴林寺(曹洞宗)所伝の一幅に関する報告。この絵は藩主前田家の重臣・千秋家の奥方の幽霊を描いたものであり、絵をめぐる不可思議な物語を綴った由来書が残る。江戸に単身上った千秋氏は愛妻の姿絵を愛でる毎日だった。正月の祝いの場で絵と語らっていると絵の中の奥方がにっこり笑う。魔が魅入ったかと掛け軸を斬ると同じ時刻に金沢に残してきた愛妻が謎の死をとげた。数日後、夢枕に立った幽霊を描いて鶴林寺に納めたのが現存の幽霊画だという。
今回は金沢市鶴林寺(曹洞宗)所伝の一幅に関する報告。この絵は藩主前田家の重臣・千秋家の奥方の幽霊を描いたものであり、絵をめぐる不可思議な物語を綴った由来書が残る。江戸に単身上った千秋氏は愛妻の姿絵を愛でる毎日だった。正月の祝いの場で絵と語らっていると絵の中の奥方がにっこり笑う。魔が魅入ったかと掛け軸を斬ると同じ時刻に金沢に残してきた愛妻が謎の死をとげた。数日後、夢枕に立った幽霊を描いて鶴林寺に納めたのが現存の幽霊画だという。
やがて明治になって神道に改宗した千秋家は様々な不幸に見舞われる。昭和の初め一族の末裔により再び仏教に帰依して鶴林寺の檀家となった。由来書の後段は家の不幸と幽霊画の関わりをつまびらかにしていく。
報告者:堤邦彦
会場:京都精華大学C-304 18:30より
